オッズの算出方法:私たちの数字はどこから来るのか
他社の価格を写さず、統計モデルで確率を出してからオッズにする。その手順を順番に公開します。
2026年10月4日 更新
Nocturn Sportのオッズは、すべて社内のモデルで計算しています。他のブックメーカーの価格をまねることも、外部の業者からオッズを購入することもありません。このページでは、その算出方法を数学の専門知識がなくても追えるように説明します。流れは大きく「強さを数値化する → 確率を出す → マージンを加えてオッズにする」の3段階です。
ステップ1:競技に合ったモデルを選ぶ
競技によって点の入り方がまったく違うため、使うモデルも変えています。
| 競技 | モデル | 出てくるマーケット |
|---|---|---|
| サッカー、アイスホッケー、野球 | ゴール(得点)モデル | 1X2、合計、BTTS、ハンデ |
| バスケ、アメフト、ラグビー | ポイントモデル(正規分布) | 勝者、スプレッド、合計 |
| テニス、MMA、eスポーツ(LoL) | Eloレーティング | 勝者、シリーズのハンデ・合計・スコア |
ゴールモデル:ポアソン分布とその補正
各チームは「攻撃力」と「守備力」の2つの数値を持ち、過去の結果から学習されます。たとえばホームの期待ゴールが1.5、アウェーが1.0と出たとします。ゴールがポアソン分布に従うと仮定すると、ホームが0点の確率は約22%、1点は約33%、2点は約25%……と計算でき、両チームを組み合わせて全スコアの確率表ができあがります。
ただし実際のサッカーでは、0-0や1-1が単純なポアソンの予測より少し多く起こります。そこで、少得点のスコアだけを微調整するディクソン=コールズ型の補正を加えています。野球は1イニングで大量点が入ることがあるため、ばらつきを大きく取れる負の二項分布を使います。
ポイントモデル:点差と合計を正規分布で
バスケのように点数の大きい競技では、攻撃・守備の評価とリーグごとのホームアドバンテージから「期待点差」と「期待合計点」を出し、実際の結果がその周りに正規分布で散らばると考えます。期待点差が+5、ばらつきが12点なら、ホームが勝つ確率は約66%。延長戦を含めた勝者、メインのスプレッド、メインの合計はこの分布から読み取ります。ラグビーでは点差がほぼゼロになる部分を引き分けとして切り出します。
Elo:1対1の勝負とシリーズ
テニス、MMA、LoLでは、勝敗の結果から強さを更新するEloを使います。レーティング差から1試合(1マップ)の勝率を出し、Bo3やBo5の場合はそこから2-0、2-1、3-1……と全スコアの確率を計算し、シリーズ勝者、マップハンデ±1.5、合計マップ数、正確なスコアを導きます。
ステップ2:検証で精度を確かめる
モデルは「当てはまりが良い」だけでは不十分で、見たことのない試合で通用するかが大事です。サッカーのモデルは過去の10,783試合で学習させたあと、その後に行われた1,973試合で検証しました。バスケットボールのモデルは8,665試合で学習し、1,712試合で検証しています。いずれも、過去の平均的な結果の割合をそのまま当てはめる素朴な予測と比べて、ログロス(予測の外れ具合を測る指標)が小さくなりました。
ステップ3:マージンを比例配分してオッズに
確率が出たら、ブックメーカーのマージンを加えます。私たちはマージンを各結果に確率に比例して配分しています。式で書くと、オッズ=1÷(確率×(1+マージン))。本命にも伏兵にも同じ割合で乗るため、どちらかだけが極端に不利になることはありません。マージンの水準は運営側が設定するもので、具体的な数値は公表していません。オッズには上限と下限も設けています。
なぜ開始1分前に締め切るのか
スタメン発表や直前の情報を反映したうえで、できるだけ長くベットを受け付けるためです。一方で、試合が始まってから試合前の価格で賭けられる状態は避けなければなりません。その境目として、全マーケットを開始1分前に閉じています。
モデルが出した今日の価格はスポーツブックで、確率の読み方はオッズ形式ガイドで確認できます。各競技への応用はサッカーやeスポーツのページにもまとめています。
よくある質問
Nocturn Sportのオッズは他社と違うことがありますか?
あります。自社モデルで独立して計算しているため、他のブックメーカーと数字が一致しないことは自然に起こります。
モデルは予想の的中を約束しますか?
いいえ。モデルが示すのは確率で、結果を保証するものではありません。高い確率の結果でも外れることは必ずあります。